第2章 1月。
「んんっ……だっめっ……もうっ……声っ……」
新一君がいつも以上に甘くなるこの時。下には彼の両親がいるはずなのに、私は声を我慢できない。
骨太な指を2本も飲み込んで、密を溢れさせる私は新一君にキスをせがむ。
「キスしてたら我慢できる?
唯のエッチな声聞きたいけど、さすがに今日はまずいか」
彼は一番敏感な部分から唇を離して、キスをくれた。
自分の味なんて嫌なのに、そんなこと考えられないくらいに身体は痺れている。
「んっ……チュッ……唯、可愛い」
「……んっ……ひぁぁっ……チュッ……」
舌で口の中を舐め回されて、指で蕾をかき混ぜられて、私は限界が近くなる。
「んっ……んんっ……」
息苦しさに酸素を求めて唇を離そうとするけれど、そうすると悲鳴みたいな声を抑えることができない。
唇を深く重ねたまま太い親指に前の突起をぐりぐりと抑えつけられ、2本の指で中をなぶられて強い快感が駆け抜けていくーー。
「はぁっ……新一君、今日はひどいよ」
乱れた息のまま抗議する。確かに元旦に会いたいって言ったのは私だけど。