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激甘エッチなショートストーリー。

第3章 2月。


「来年のバレンタインまで私のことだけ好きだったら、信じてあげる」
もう一年も待ったのに、また一年かよ。
……でも唯のことなら俺は待てる。

甘ったるい口の中を洗い流したくて彼女の唇を引き寄せる。「そんなの簡単だ」呟いて唇を奪ったら、同じ甘さが広がった。
ほら、甘いものは大嫌いなのに、唯の甘さは絶品だ。

「エッチはしないよ」
いい雰囲気をぶち壊す唯の発言に「え? 何で?」と間の抜けた声が出てしまったけれど、彼女は当然だと言わんばかりだ。

「だって、待つってそういうことでしょ」
そうなのか?
いや、普通そうか。
20歳の健全な男子に一年も待てって、それは酷ってもんだろう。でも待たなきゃ唯は手に入らない。

俺、どうすればいいんだ!?

固まったまま動かない俺を無視して唯は「次はクッキーいってみよー。あ、紅茶も入れなきゃ」なんて楽しそうだ。

俺待つなんて無理なのかも……唯のエロい顔見たいし、俺だっていきたいし。
大体1年も女とやらないなんていつ以来なんだ?
中学1年の時に先輩に初体験を奪われて以来初めてなんじゃ。

…………。
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