第12章 11月。
ぐったりと倒れ込んだら、圭二さんが紐をほどいて仰向けにしてくれた。
「ごめん、唯……やりすぎた……よな。引く……よな」
心底申し訳なさそうな顔で、優さんが身体を綺麗にしてくれて服を着せてくれる。
正直驚いたけど……。
「いいよ。でもあんまり激しいのは、時々にしてね」
私は照れ隠しにすねた顔で、ぶっきらぼうに言った。
毎回こんなセックスは身が持たないと思うけど、自分のM気質に気づいてしまったのは確か。
それに圭二さんが私の中でいくのは初めてだもん。
それが何よりも嬉しい。
エッチの時言われたように、やっぱり私は変態、なのかも。