第12章 11月。
どこから取り出したのか両手首が柔らかい紐で縛られて、運転席のヘッドレストに固定された。
下着はするりと下ろされて、めくられたワンピースは頭からすっぽりと抜き取られ腕で止まった。
胸から下は丸出しで自由を奪われて、不安とは裏腹に身体が熱くなる。
脚の間から何かが溢れてくるのが、触れられてもいないのにわかった。
「脚、開けよ。恥ずかしいことされて濡れてるんだろ。ちゃんと見せてみろよ」
いつもは優しい圭二さんの命令口調が、余計に感度を高めて蜜を溢れさせる。
私は大きく脚を開いた。
寒さも感じなくて、頭の中は快感だけを求めてる。
もっと恥ずかしいことをして。
そんな考えが浮かぶ。