第12章 11月。
口角を上げて、圭二さんが続ける。
「触って下さいは?」
「触って……下さい……」
「どこを?」
「1番、恥ずかしい……ところ」
「どんな風に?」
「指で、ぐちゃぐちゃに、かき混ぜて……下さい」
きちんとおねだりできたご褒美に、圭二さんの指が差し入れられた。
焦らすように入り口を擦って、指を折り曲げて真ん中を擦る。
親指はぐりぐりと前の突起を責めて、私は待ち望んだ刺激に矯声を上げた。
「ああっ、あっ……あはぁっ、気持ちっいいっ……」
「誰が声出していいって言った?」
冷ややかな声と共に圭二さんの左手の指で胸の突起が強くつねられた。
「あぅっ、いった……」
突然の痛みに悲鳴を上げながらも、中がきゅうっと締まった。