第12章 11月。
「誰かに見られるかもって思って、恥ずかしがる唯が見たい」
ワンピースはまくりあげられて、冷たい手にブラのホックが外された。タイツを下ろして下着の上から小さな突起が擦られる。
こんなところで?
2列目以降の窓はスモークがついているけれど、フロントガラスと1列目の窓は透明。
他の車が止まったら、恥ずかしい姿が丸見えになる。
「やっ、だ……恥ずかしいっ……」
思わず脚を閉じたら、圭二さんが睫を伏せた。
「やっぱり……嫌?」
そんなに悲しそうな顔をされたら嫌だなんて言えない。
圭二さんが好きなんだもん……。
私は羞恥心に蓋をして言い切った。
「いいよ。圭二さんがしたいこと、何でもして」