第11章 10月。
「俺、もう我慢できなくて出そう……唯がやらしすぎて堪んねぇよ。痛いかもしれないけど……ごめんな」
仰向けになった私の脚を開いて、達也くんが覆いかぶさってきた。力が抜けて抵抗できない。
抵抗したいわけじゃないけど、やっぱりちょっと、怖い……。
「んっ、たっ……い……」
彼のものが侵入する瞬間、引き裂かれる痛みに悲鳴が漏れた。涙が溢れて達也くんの顔が滲む。
「泣かせたくないのに……欲しくて堪らない。
俺って、本当にわがままだ」
きっと私の顔が歪んだから……達也くんは動きを止めた。
心配そうに顔を覗き込んでくる瞳が……愛しい。
「わがままでも、いいの。
痛くても、いいの。達也くんのものにして。
ずっと、抱いて欲しかったから」