第10章 9月。
空は鉛色の雲に覆われて、人工的な光だけが私たちの肌を照らす。電灯の暖かい色味は私の肌をより白く見せる気がして気恥ずかしい。
「こんな広い部屋初めてだね。
それに部屋に温泉なんて、感動しちゃった。」
でも明るすぎてちょっと恥ずかしいよ、と付け加えて、大切な部分をタオルで覆ったまま温泉に足を踏み入れる。
温泉の中でぼんやり私を見つめていた星夜が、腰を引き寄せた。星夜の膝に座る形になった私は、もう完全に彼の手の中だ。
「やあっん……」
脚の間に指が滑り込んできて小さな突起を撫でて、空いてる手は指先で硬くなりつつある胸を揉まれる。
力が抜けて星夜にもたれかかった私は、彼の胸に身体を預ける。少し開いた足は腕で押し広げられて、敏感な部分を手のひらでこねられた。