第10章 9月。
濡れた指を差し入れられて、内壁を強く擦り舌で首すじを舐め回される。乳首が少し強く摘ままれて、私の興奮を引き出す。
「やっ、やっ……ひどいよっ……」
「ほら、早くベッド行こ」
「やっ、だっ……」
星夜の言う通りにするのが悔しくて精一杯抵抗する。しばらく攻撃が止んだと思ったら、ショーツがずり下ろされていきなり彼のものが突っ込まれ、その前の硬くなった部分を指でつねってこねられた。
んんっ!
やめてくれたと思ったら、ゴムつけてただけ、だったんだ……。
この3年でまだほぐされてなくても感じるようになっちゃった私は、無意識に腰を押し付けてしまう。
ぎゅうぎゅう締め付ちゃう私の入り口は、涎を垂らして星夜の動きを助ける。立ちバックは奥まで入らないからもどかしいけど、そのもどかしさが余計に興奮する。
「あっ、はぁっ、やっ……いっ……やっ」
「嫌とは思えないけど」
泡だらけのスポンジを落としてシンクに手をついて、腰がガクンと落ちそうになったから、星夜の腕が慌てて支えてくれた。
「ここでいく?」
意地悪そうな、ちょっと鼻にかかった声。
悔しいけど、今日も私の負け。
仕方なくちょっとすねた声で「ベッド」って呟いた。