第10章 9月。
私たちには贅沢な晩餐を終えて、洗い物を始めた私の後ろに星夜が立つ。
う、何だか嫌な予感……。
かがんだ星夜はお尻に硬いモノを押し付けながら、ブラウスのボタンに手をかけてきた。
「やんっ、まだ、だめだよ……」
悲鳴を上げた私を無視して、下着の中に指が滑り込んできて乳首をつねって、耳もとで囁かれる。
「待てないよ」
耳たぶを甘噛みしながら息を吹き掛けて、空いている手はスカートをめくる。人の両手が泡だらけなのをいいことに、簡単に下着の中まで冒険される……。
「濡れてる」
恥ずかしくて余計に甘い声が出てしまう。こんな風にされて濡れちゃうなんて……。
「やぁんっ、違っ……あっ」
星夜の指はぬるりとした感触を楽しむみたいになで回した後、前にある突起を挟んだ。
「あぅんっ……」
洗いものは終わらせてゆっくり楽しみたいのに。
そんなことは許してくれないんだから。