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激甘エッチなショートストーリー。

第9章 8月。


「ずっと、唯に嘘をついてきた。
始めは軽い気持ちだった。
兄貴に頼まれて。彼女に体調が悪いのを知られたくないから、代わりにデートに行ってくれって言われて。

俺のことを兄貴だと信じて疑わない唯は、今日は調子が良いんだねってすごく喜んで……それを知った兄貴は何度も俺に頼んできた。

罪悪感はあったけど、兄貴の最後の頼みだって思ったら断れなくて……何度も代わりに会ってた。唯を抱いたのだって、去年が最初じゃ、ないんだ」

嘘!
嘘嘘嘘‼
頭が混乱してぐちゃぐちゃになりそう。
充くんじゃなかった……?
いつが?

言われてみれば調子のいい時と悪い時で辻褄の合わないことばかりだった。でも病気のせいだって思って、一緒に過ごしたことは忘れちゃっても私の事を覚えてくれさえすればいいって思って……。
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