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激甘エッチなショートストーリー。

第9章 8月。


ーー暑い。
去年よりさらに暑くなったみたい。
今年も蝉たちは短い命を謳歌して、精一杯訴える。私は生きているって言ってるみたい。

掃除して、花を活けて、手を合わせる。
……今年も、会いに来てくれたらいいのに。

後ろでまた、懐かしい匂いがした。
「充くん……? なわけないよね……」
呟いたら、隣に人が並んだ気配がした。

「ごめんな。
やっぱり俺には無理だったみたいだ」
隣にいたのは、充くんだった。
……でも、短パンにTシャツっていうラフな格好で、髪も短い。

「……充、くん……?」
充くんにそっくりな彼は、小さく首を振った。
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