第2章 審神者見習い
加州清光や乱藤四郎に柚子を連れて行かれたので、男は大倶利伽羅と五虎退、平野藤四郎と共に万屋へ来ていた。
五虎退と平野藤四郎に好きなものを一つずつ選んでおいで、と言ってから、男は大倶利伽羅と本丸に残っている刀剣男士たちのお土産を選ぶ。
美味しい紅茶とお茶を一箱ずつ手に取って、せっかくなので食べる機会の少ない洋菓子をお土産にすることにした。
カステイラかバウムクーヘンか。
ガラスケースに入っているサンプルを見ながら、男は悩む。
どちらも買ったことのないものだ。
「倶利伽羅、どっち食いたい?」
決めあぐねて大倶利伽羅に意見を求めれば、大倶利伽羅は男の横に並んでサンプルをじっと見つめる。
それから少しして、ひとつのガラスケースを指差した。
「おー、カステラ!じゃあこれを二つ買ってくか」
「ああ」
「ごこと平野は?」
「まだ選んでる」
「じゃあ先にこっち会計してくるわ。あのふたり見ててな」
大倶利伽羅が頷くのを見てから、男は会計すべくレジへと進んだ。
受付の女性がにこにこと笑っているのに癒されつつ、財布を取り出す。