第2章 審神者見習い
男が公正にあみだくじをした結果、城下町へ行くのは大倶利伽羅、五虎退、平野藤四郎、そして乱藤四郎と加州清光となった。
直前まで鶴丸国永が自分も行くと言って聞かなかったが、大倶利伽羅の一撃で大人しくなった。お土産買ってくるから…。とこころのなかで合掌。
大倶利伽羅は鶴丸国永に特に容赦ない。
うきうきの短刀たちを連れていざ城下町へ。
空間移転装置をくぐりやってきた城下町は、今日も今日とて賑わっていた。
初めての場所にきょろきょろと辺りを回す柚子に、はしゃぐ乱藤四郎と加州清光。
男はその光景を微笑ましく思いつつ、時計を確認する。
全員で端から回っている時間はないので、二手に分かれることにした。