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とうらぶっ☆続

第6章 閑話休題:大倶利伽羅



「ボクなんだ」

縁側に腰掛け、足をぷらぷら遊ばせながら、乱藤四郎はまるで秘密を打ち明けるようにそっと言った。

「主さんに、ごこを助けてって言ったの」

大倶利伽羅は、何も言わずにただ耳を傾けた。

「ボクが、ごこを助けてって」

遊ばせていた足を今度は抱え込んで、手でつま先をいじりながら、乱藤四郎は静かに言う。
瞳は、ちかちかと光っていた。

「言わなきゃ良かったのかな」

ボクは、

「間違ってたのかなぁ」

言葉尻が、わずかに震えていた。
気丈であろうとする姿は、好ましかった。

「何故、間違っていたと思う」

大倶利伽羅も、その場に相応しい静かな声で問うた。

「うーん…、なんでだろ」
「後悔、してるのか。助けを乞うたこと」
「それは、うん、少し。少しだけどね。例えば、ボクがごこを助けて、じゃなくて、主さんだけでも帰ってきてねって言えばよかったなぁって。そうは思うよ」
「………」

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