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とうらぶっ☆続

第6章 閑話休題:大倶利伽羅



「…ていうか、それ、知ってたのって」

静かな声に憤りを忍ばせて言ったのは、燭台切光忠である。

「知らされてたのって、和泉守くんだけじゃないよね?」

確信をもった問いかけだ。
射抜くように金色に光る瞳が、この場にいる刀たちを順番に見つめる。

「光忠、やめろ」

思わず、大倶利伽羅は制止の言葉をかける。
まずい。本能的に感じ取ったそれは、もうすでに手遅れなのかもしれない。

「ああ、大倶利伽羅もか」

その言葉には嘲りが含まれていた。
普段の温厚な姿からはあまりにかけ離れたそれに、言葉を失う。

「ぼ、ボク、山姥切さん呼んでくる…!」

どうにも拙い方向へ動き出した空気に、乱藤四郎が慌ててそう言った。
大倶利伽羅は頷き返すと、再びぐるりと広間を見渡す。
この場にいないのは、山姥切国広と鶴丸国永、それから三日月宗近のみ。他は全員いた。

厄介なことになった。
主は、こうなることを想定していたのだろうか。いや、していたとして、男の意志が揺るがないのは分かっている。…ままならないな。

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