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とうらぶっ☆続

第6章 閑話休題:大倶利伽羅



左手をすっと上げる。前に突き出して、そっと命じた。

「行け」

すると、大倶利伽羅の左手にあった倶利伽羅龍は、たちまち浮き出て宙を泳ぐ。
そのまま男の元まで行くと、しゅるりと服の隙間から入っていった。

男が気づいた様子はない。気づいていなくとも構わなかった。
ただ、少しでも力になればいい。きっとあれは男を守ってくれるだろう。

男がゲートをくぐる。
その後ろ姿が見えなくなるまで、大倶利伽羅はそこにいた。

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