第4章 束の間の休息
「今日他にすることは?」
「人参とトマト、ナスの収穫と、水撒きですね」
「雑草は大体抜いたよ。頑張ったでしょ」
褒めて、と言わんばかりに見上げてくる蛍丸に、男は頭をわしゃわしゃと撫でてやる。
えらいなぁ、と本当にそう思う。
男が畑を耕し始めた最初の頃は、面倒臭いからと雑草を放ったらかしにしていた。
その結果、植えた野菜には充分な栄養がいかずダメになったものが多かった。
そこから雑草はほっといてはダメなんだと知ったが、ほっておいていた雑草を抜くのはまあ大変だった。
今はこまめに抜いてくれているらしいのでまだましだろうが、それでも長時間しゃがみながら雑草を抜くのは精神的にも体力的にも結構しんどい。
「主、そういえば何故ここに?何かありました?」
へし切長谷部がこてん、と首を傾げながら尋ねる。
彼はどきどきこうして無防備な動作をしてみせるから、男にはそれがちょっと心配で、でも信頼されてるからなのだと思うと矢張り嬉しい。