第5章 友達以上は、何て言うの
錦戸さんが昂って「呑めぇ!!!」とお酒をグイグイ押し付けてきてるところで渋谷さんとその後から少し遅れて大倉さんが入ってきた。
「あんまし亮近づきなや、近づいただけで孕ませるんやから。」
錦「すばるくん?!なんそれ!ウイルスみたいやん俺!」
孕ませるって…
恐恐と錦戸さんを見る…
錦「ちょお!なんなん!自分!」
「い、いやなんでもないです…」と近くの安田さんの方に寄る。
錦「何でもなくないやん!呑めぇ!!」
渋「呑めぇ!ちゃうわアホ!!霄ちゃん、まだ未成年やぞ!」
村「そいやぁ、何歳なんけ」
「あ、まだ19です。今年で20になります。」
「「「「はぁぁぁぁぁ???!!!!」」」」
村上さん・横山さん・錦戸さん・大倉さんが驚きの声を上げる。
安田さんは知っていたようだ。
渋谷さんは「そうなるやろ」と大爆笑している。
声で起きたようで丸山さんがむくりと起き上がった。
丸「カラオケ行こおー!!!!!」
…え?
「か、カラオケ??」
大「んふふw出た、マルちゃんのカラオケ行こうwww」
丸「浪花ちゃん!カラオケ行こー!マルちゃんとカラオケ行こおおお」
ぐでーーーーんと後ろから抱きつかれる。
お、重い…
渋「マル!こら!」
大慌てで渋谷さんが駆け寄って来て、丸山さんを後ろから引き剥がそうとする。
でも渋谷さんでは限界があったようで、ヒナァァアと助けを呼んでいる。
横「カラオケ行くか」
安「たまには全員で行くのもええねぇ」
えっ、えっ、行く方向なの、
く、苦しい…
丸山さんがわたしの首のところで腕を交差させているのでそれを引き剥がそうと引っ張る引力にわたしも被害を受ける。
錦「もう日にち跨いでるけど、浪花ちゃん大丈夫なん」
錦戸さんもいつの間にか浪花ちゃん呼び…
どうしたんですか…
「一応、今日は友達が誕生日だから会ってくるーって言ってます…あと、外食してるのも…」
フッと後ろからの引力がなくなった。
ようやく丸山さんが取れたようだ。
渋「…友達の家に泊まるって言うとき」
渋谷さんの発言に、一瞬、静まりかえる。