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delivery start【KJ∞】

第4章 お友達って、


…?!
一緒にベッド?!
「何言ってるんですか?!」

「ほな、上がってくるまでソファで待ってるわあ」

最後にドンッと私の背中を押して洗面所のスライドドアを強制的に閉める渋谷さん。
その後に続く裸足のぺたぺたという足音…。

ま、まじですか…

「…とりあえず風呂入ろう…寝たい」




幸い、家で使っているものとほぼ同じ風呂場だったので困らなかった。
申し訳ないと思いつつシャンプーを借りた。









はぁ…お泊まりってこんなにも申し訳ないことだらけなのか…
荷物軽くしたいからって下着と歯ブラシだけってのは無理あったなぁ…

髪を軽く乾かしてリビングのソファへと向かう(ドライヤーの場所が分からなかった)。

ちなみにわたしの服装はというと、履いてたショートパンツと借りたTシャツである。
男の人と言えど、渋谷さんとそんなに服のサイズ変わらないかなと思っていたら意外にも違った。
少し、ぶかぶかする。

ガチャ…

廊下とリビングを繋ぐドアを開けると、ソファにだらけて寝ている渋谷さんが。

ほんとにソファで寝てた…

「渋谷さーん…上がりましたよー…」
立ったまま、前屈みになって上から覗き込むようにして声をかけると
「ん、んー…」
と目を開けた

と思うと物凄く目を見開く渋谷さん。

「?…どうしたんですか?」

「ん、いや、なんでもあらへんよ…」

サッとわたしから目を離す渋谷さん。

「寝よ」
そう言って私の腕を掴み、リビングを仕切っている、スライド式のドアを開く。
あ、そっちが寝室になっていましたか…


というかこの状況、誤解が生まれそうな…
誰が見てるわけでもないけど…

「ほな俺がこっち側で寝るから。霄ちゃん、そっちな」

「あ、はい」
本気だったんですね…

「…霄ちゃんさぁ」

「はい?」

「俺以外の男友達の家とか泊まりに行ったりしたらあかんからな」

????
どういう意味?

わたし男友達いませんが…

そう言ったっきり、ボフンッとベッドに倒れ込み、寝てしまった。


わたしも横に失礼します…


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