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delivery start【KJ∞】

第4章 お友達って、


お手紙をもらってから2日…

お手紙自体は、もらったその日の帰り道で読んでいる。

友達ってことは渋谷さんもわたしのことを店員さんとして見ていた、ファンということは抜きにして、ということなんだろう。

手紙の内容は、『今日から友達やで!いつでも連絡してや!』
という言葉に、渋谷画伯の……犬…?みたいな絵が添えてあった。
トリマーしてるって言ったから犬のはず…

画伯の絵も気になるが、問題はそこじゃない。




某連絡アプリのIDと、電話番号が書いてあった。


…確かに友達って連絡取り合うけど!
けどさぁ!

ファンとして見られてないっていうのはとても嬉しい。

偶然、プライベートの渋谷さんに会うなんていう奇跡。
それですらまだ夢見心地なところがある。
なのに…

それ以上に友達というところまで発展するとは思わなかった。


そしてまだ悩みに悩んでまだ連絡取れてない。
むしろ友達追加すらできてない。

ピロロン♪

そうやってベッドの上で悩んでいると某連絡アプリに井浦くんからメッセージが来た。

『連休楽しんでるー?w今日、渋谷って人から電話来て、浪花ちゃんに伝言頼まれた』
伝言?と返すとすぐに返事が来た。

『はよ連絡しろ!だって~
伝えたからな!』

わたしはスタンプでとりあえずOKと送った。


………催促来たぁぁぁぁああああ?!!

嘘でしょ!店に電話してって!そこまで?!?!

う…やるしかない。

浪花霄、腹くくります!!!!


IDを入力してみると

【すばる】

…で、出てきた…(当たり前か)

アイコン、何も設定してないだと…?!
どんなの設定してるかちょっと楽しみにしてたのに!


これ追加したら…追加したっていう通知行かないっけ?

ピロロン♪

!!

【すばる】
『どんだけ待たしてんねや』

うぐっ!
こ、これは怒ってんのか??怒ってんのか?!

急いで、ごめんなさい!と送った。

『許す』

…許してもらえたようだ

ピロロン♪


猫が手でOKマークを作って笑っている。

か、可愛すぎかよ…!



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