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第3章 新たな日常


……は?

「と、友達?」

「友達や!」

ど?!ってそんな目を輝かされても…

友達って…友達だよね?

「でも…いいんですか?わたしと友達なんて…なんも役に立ちませんよ?」

「…友達って役に立つか立たんかやないやろ。一緒におって楽しいとかそういうんちゃうん。うまく言えんけど」

わたしの言葉が気に入らなかったのか少しムスッとして答える渋谷さん。


確かに、普通友達になるのってそんなもんだよな…
この場合、お客様と店員ってのが、友達同士にステップアップするみたいなもの…なのかな??

「じゃあ…私で良ければ…」

「おっしゃ!そうこなな!」

ちょっと待っとれ!と何やらカレーについてるレシートを剥がし、ペンペンと言っていたので胸ポケットに入れてたボールペンを貸した。

何やら借りる時に「胸ポケットってなんかエロいよな」という言葉はとりあえずスルーした。

「ん!」
……レシート

の、裏に何か書いたようだ。その裏面が中になるように折っていて、金額の書かれている方が外側に来ている。

「霄ちゃんに、お手紙や」

お手紙…?

「…レシートにですか…?」

「…ええから!」

と半ば強引に握らされ、

「ほなな!」

と笑顔で言った。

わたしもつられてほなな!って言いそうになったけど、わたしにとっては大事なことを伝え忘れているのに気づいた。

「あ、の、もしかしたらしばらく会えないかもしれないです」

「なして?」

「なんか、希望休出してたら、出してないところも休みになってて…5日間くらい、バイトないんです」

「ほんまか!
は~久しぶりに会えたら今度はそうきたか~」
すごく残念そうに言ってくれたのでなんだ申し訳なくなる。

「すいません…」
と苦笑いで返す。

「会ってない間に、また怪我したりすなよ!」

と最後に気遣う言葉をくれた…
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