第2章 非日常…?
………
「…え?は?」
「あかんか」
そりゃそうよなー、昨日今日でそれはそうなるよなー
とぼやいている。
いやいや!問題はそこじゃないんですよ多分!
そこでわたしはテンパってたのか、いや、確実にテンパって
「いやあの!そういうことじゃなくて!推し担にそんなふうに言われるなんて思ってなくて!!!!」
……!
わけのわからんこと言ってしまった…!
サァーっとわたしが青ざめていく中、すばやんは
「おしたん??なん、それ?」
ですよね!
「えっと!あの、関ジャニ∞の中で一番誰が好きかっていう、あの、よくコンサートでメンバーカラー身につけたりしてるじゃないですか?!それがいい例と言いますか!」
もう何言ってるか全然わからんわたし!
「…ってことは浪花さんは、俺が関ジャニ∞ん中でいっちゃん好きってこと?」
…ほ、ほぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!そういうことですけど!バレた!なんかもうだめだ!
「そ、そうですね…」
絶対わたし今顔真っ赤…
「関ジャニ∞のおかげで苗字を好きになれたっていうくらいやからeighterかなとは思うてたけど、」
「俺やってんな?」
嬉しそうに笑うすばやん…
「う……あ、でも!」
急に大きな声を出してしまったのでびっくりしたのか、大きな瞳をさらに大きくしているすばやん。
「でも、今は、違います!」
「え?」
「違うって言うのは、その、今は、お客様と店員っていうだけなので!やましい気持ちはないでげす!」
噛んだ
「ないでげすwwwwww自分面白すぎるやろwww」
は、恥ずかしい…でも笑ってもらえた…
「…今は渋谷さんのプライベート、ですから…」
プライベートを邪魔したくない。
普段から飾らない人だとは思ってるけど、
でもやっぱり、アイドルにだって普通の人のように、仕事と私生活の両面はあるはず。
それを邪魔したくないと思ってこれだけは絶対に伝えなきゃって…。
「ありがとうな、」
すばやんは笑うのをやめて真っ直ぐわたしを見ていた。