第7章 隠しきれない。
「そういえば霄ちゃんて飲んだらどうなるん」
返答次第で俺の身の振り方が変わる。
「うーん…飲んだことないからなぁ…眠たくなるんじゃないですかねぇ…?お父さんはまだしもお母さんは確実に眠くなるって言うし…お姉ちゃんはお母さんよりも強いけどそのうち眠くなるって言ってたし」
眠くなる…なら迫られてやらかすっていうこともなさそう。
やけど
寝てる間に何かせぇへんようにせな。
「ふぅ~ん…俺も眠く…ならんかもな?」
いつもなんだかんだでダラダラと飲んでるかゲームしてるか。
「そうなんですね!じゃあ、帰れなくなったら浪花家に泊まります?」
ふふっ、と嬉しそうに笑う。
ほんま…
襲うぞ
(家族おるから無理やけど)
「ほな、ダウンしたらそうしよ」
「ガチャピンですね!」
「あれはもうええよw」
「あ」
うん?と霄ちゃんが首を傾げる。
「プレゼント」
プレゼントと聞いた瞬間、霄ちゃんの顔がパァアッと輝いた。
「よ、用意してくれたんですか?!」
「当たり前やん。俺も貰ってんのにやらん方がおかしいやろ?」
おかしなこと言う子やなぁ…
ん、と差し出す。
「わぁ、ありがとうございます!!!」
もうすごくわかりやすいく喜ぶ。
「小さいもんやからごめんやけど」
「いえいえ!くれたことも気持ちも嬉しいです!」
ピタッと動きが止まった。
??
「…開けても良いですか?」
…
「ぶはっ」
「えっ」
思わず吹き出す。
「開けてええよwそないに嬉しそうな顔してる子に今開けたらあかんなんて言えるかいなw」
自分がどれほど顔に出ていたか気付いたのか、
顔を真っ赤にする霄ちゃん。
ほんまかわええなぁ…
「あ、開けさせてもらいます…」
顔を真っ赤にさせたまま袋を開け出す。
細長い箱を取り出し、
丁寧な仕草で中身を取り出す。
「、わぁっ」
目をキラキラさせる霄ちゃん。
「これ、太陽モチーフですか?」
光に翳して見ている。
「おん、よう分かったな。シルバーにしたから分かりにくいか思うたんやけど」
太陽モチーフならゴールドにしようかとしたけど、以前、アクセサリーやらはゴールドよりシルバーの方が好きというのを思い出してやめた