第7章 隠しきれない。
村「…まじやん」
大「好きなんやろなぁってのは前から明らかやったけど…ここまで人って純粋になるんやなぁ…?」
安「亮もちゃんとした人見つけたらええんとちゃう??」
錦「章ちゃん、俺もう純粋やで」
横「遊び人三人衆は純粋とは言わんのやで、どっくん。」
丸「あっ、あんまし言うたらしぶやん…」
「……」
俺の表情に気づいてケータイを差し出してくる。
それを無言で受け取り、スタジオから出た。
写真を送ってからいっときして、
すばるさんから電話がかかってきた。
「もしもし?」
『今ええ?何しとる?』
「大丈夫ですよ〜。今、脱いでます」
脱ぐのは簡単な着物。
でも脱いでると「こんなの、絶対自分で着れない」と思うんだよね。
『…なんでいちいちそんなえろいん』
はぁーとため息が聞こえる。
「へ?え??」
『ほんまもう少し意識してくれや…』
すばるさんの弱々しい声が聞こえる。
「どうしたんです??何かありました??」
体調悪いのかな…?
この前駅まで送ってくれた時も少し様子がおかしかったし…最近ちょくちょく、前とはすばるさんの様子が違う気がする。
『あったどころか現在進行形であっとるっちゅーねん』
「うんんん??余計、わかんないですよ」
つい、電話越しなのに首を傾げてしまう。
『せやから、友達やからって意識しなさすぎやって言うてんねん。
俺、男やぞ』
ドキッとした。
男やぞ、のとこで声色変えるんだもん…。
男らしいというか、艶かしいっていうか…
でも…どういうこと???
『あんまし煽るようなこと、言いなや』
「…煽る??」
ときどき、すばるさんの言ってることがわからない時がある。
言葉は知ってても意味が通じてないというか…
『…ええわ、もう、わからんといてええ。』
この話は終わりだと言わんばかりだ。
「そ、そうですか??」
『ほんでな、誕生日の日、呑む場所やねんけど。
どこがええ??』
そういえば、もう誕生日まで1ヶ月きってるんだ…。
「どこって言われましても…」
『…呑み行ったことないよなぁ、そりゃあ…
俺が決めてもええ?』
「あ、はい!お任せします!」
すばるさんのいきつけとかかな
『ほな、待ち合わせ場所とかは前日にでもメールするわ』
本当に、誕生日にすばるさんと呑めるんだ…