• テキストサイズ

【刀剣乱舞 短編集】 君と過ごす時間

第6章 清光夢01


「あーあ、だから畑仕事はしたくないんだよ…。」

縁側に座って自分の手を見て溜息をつく。

マニキュアは剥げてるし、ちゃんと洗ったのに爪の間は泥が残ってるし、他にもささくれたり、小さな傷があったり……ボロボロだ。

手入れ部屋に入れば治るだろうけど、こんなもんじゃ入らせてもらえないよなぁとまた溜息をついた時、離れの方から柚希さんが歩いて来た。

「あれ?清光?そんなところで何してるの?」

もう自由時間でしょ?と不思議そうな顔で近付いて来た彼女に手を見せた。

「んー、俺の手ボロボロだなーって。ねぇ、手入れ部屋行っちゃダメ?」

「うーん、ダメというか今空いてなくてね。…あぁ、確かに爪剥げちゃってるね。」

言いながら手をそっと取られて何かドキッとした。

何でだよと心の中でツッコミながら、つい可愛くないことが口からこぼれる。

「だから畑仕事したくないのにさー、柚希さんがやれって言うんだもん。」

「はいはい、当番制なんだから我慢してください。…あ、そうだ清光、ちょっと一緒に来て。」

「えー、なに?」

「私の部屋に行くだけだから。爪、直してあげる。」
/ 26ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp