第2章 真実。
眼帯。
喰種の中でもトップレベルな強さの喰種。
知らない奴はいないだろう。
見た事はないが強さは俺でも知っている。
ハトすら圧倒する程らしい。
「そいつがどうした」
「その眼帯って、金木君なのよ?」
あの白髪が眼帯?
いくらなんでもそんな冗談・・・
「信じられないなら直接聞いてみればいいじゃない。
じゃ、ここに残るかちゃんと決めなさいよ!」
鼻歌を歌いながら部屋を出ていった。
なんだったんだ・・・。
でももし本当にあの白髪が眼帯の喰種だったら。
「な、なぁ」
「あ、おかえりナギサくん。
リコさんに連れて行かれたけど大丈夫だった?」
「あ、あぁ・・・。」
「そう、なら良かった」
くっそ、話を切り出せない。
どうしたら上手く・・・。
その時見えたのが白髪の手の中に眼帯が付けていたマスク。
「それは!」
「これ?僕用につくってもらったマスクだよ。
結構使ってるから少し汚れちゃったけどね。
このマスクのせいで皆から眼帯なんて呼ばれてるけどね」
本当にこいつが眼帯の喰種だったのか・・・
「本当にお前が眼帯の喰種・・・」
「もしかして知ってる?
まぁあれだけやっちゃったら無理もないか」
俺の目の前にいるのは眼帯の喰種。
紛れもなく本人。
そうとわかったら決まりだ。
「なぁ」
「ん?」
「・・・俺も仲間にいれてくれ。」