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「好きじゃない。」*嵐*

第1章 {1}鬼のはじまり。


*






その手をとって私が一応上司の彼に。



『よろしくお願いします。』



というと。



彼はまた悪人のように笑い。


「ようこそ。我が部所へ。」





と、見るからにスペースの無駄だろと思うほどの
広い場所に招き入れた。



そこには彼の他に四人。



はたからみればイケメンなんだろう男の人が。



仕事とはどー考えても思えない個人の趣味の世界を
繰り広げていた。




『えーと、はじめまして!わたし東川と…』



「あー、知ってる知ってる。」



一人の彼は読んでいた新聞から顔をあげ、


だるそうにわたしの方を見た。



「ほら智くん。新しい女の子だよー」



棒読みで呼び掛ける先には


ルアーをキラキラと輝いた目で見つめる男がいた。





いかん。



もうやっていけない気がする。





*
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