第6章 ライバル登場?
【ルネSIDE】
「ただいま~」
「お帰り~☆ あれ、今日は周助一緒じゃないの?」
「今日は女の子と一緒に帰ってきたから」
「・・・私ってば、なんでもうちょっと遅くに生まれなかったのかしら。そうすればルネと一緒に帰れたのに・・・」
姉さんが泣きまねをしているのをスルーして私は部屋に向かった。
「今日の宿題は・・・昨日より多くない?」
鞄から取り出したプリントを見て、私の顔は思わず渋面になる。
(でも、周助君と一緒にいる時間が増えるから嫌ではないか)
最初は彼になんだかムカついていたような気もしたが、もう昔の事だ。
日本に来て数日だというのに、もう慣れているというのはどういうことだろう。
姉さんが親しみやすかったからかな?
なんだかこの家がもう私の家みたいに思える。
「・・・ここにきて何日だよ、全く」
日本は割と落ち着けるところだと思った。
フランスよりも過ごしやすいかもとさえ思った。
(もう帰らなくていいや。ここ楽しいし・・・)
みんないい人だし、悪くはない。
父さんは怒る可能性が大だが、まあ無視しよう。
・・・だが、住むといったら流石に困るかな?
この話は、もっと時間がたってから相談しよう。
・・・すると、ふと眠気が襲ってきた。
(昨日は割と遅くまで起きてたからかな・・・?)
そう思い、少し休憩しようと静かに目を閉じた。