第1章 出会い
私は今、金持ちのお父さんの財布を持ってきたから普通にお金持ちってことでいいと思う。
日本金に変えてきたし、準備はオッケー・・・
そう思っていたけれど・・・
「ナイステュミーテュー♪ユーアーキュート! レッツ・・・えー・・・プレイ! ウィズミー♪」
・・・・・・
近づいてきた男は、拙い英語を話すダサい奴だった。
(もうちょっとお洒落しろよ・・・)
昔からおばあちゃんから日本語を習ってきた私は、日本語も話せるのだけれどももったいないのでやめておいた。
「I'm sorry. I'm busy. Invite him to even a tea break some other time.(ごめんなさい。私忙しいの。また今度お茶にでも誘って)」
「・・・・・・」
彼は困惑した様子で渋々去っていった。
彼の話す英語もかたことだし、分からなかったのだろう。
「・・・退屈」
面白い人が通らないか、私は公園らしき場所に行って噴水に腰掛ける。
日本は目立った争い事が見えない為、安心して暮らせるんだろうな~とは思う。
けれど、逆にこれでつまらなくはないのだろうか?