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スピード恋愛【テニプリ】

第3章 テニス部




「俺は越前リョーマ・・・っす」



この生意気な目をしている1年生は、そう名乗った。


リョーマ君はここ最近まではアメリカでテニスをしていたらしい。


あの強さに納得した。



「Are you an English scholar?(英語話せるの?)」



「That goes without saying.Who the hell are you talking to?(当たり前じゃん。誰に向かって言ってんの?)」



・・・・・・・・・・・・。






いや、なんともまあ期待を裏切らない性格だこと・・・


英語ならバレないとか、微塵にも思ってないだろうな・・・?







心の中に生まれた怒りを抑えながら、私は何とか質問する。



「テニスは楽しい? 強くなりすぎてとかは、ないの?」



私がそういうと、彼は私の方を見ながら少し沈黙した。




・・・なに?




彼はまた口を開くと・・・



「Don't explein♪(教えない♪)」



「え“え~?」



私は期待損だった。



「じゃ、俺はここで」



「うん。じゃあね」



「・・・・・・」



方向が違うのか、結構早めに別れた。


彼は最後までムカつく笑顔を見せていた。



「あんな子が1年生って、2,3年からしたら負担じゃないの? それとも試合で勝つためならしょうがないってやつ?」



わたしはふとそんなことを聞いていた。


なんだか怒った口調になってしまった。


周助君はそんな私の言葉をどうとったのかは知らないが、こう答えた。



「越前はすごいよ」



「・・・そっか」



なんだか悔しかった。


私よりも年の差はあるくせに、彼からの信頼を感じた気がした。


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