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スピード恋愛【テニプリ】

第2章 学校



【ルネSIDE】


あ~・・・意外と緊張するものなんだ・・・



私は、日本の中学校の中に入って、思わずその綺麗さに感嘆の声を漏らした。



「すごいし・・・侮れない、日本・・・」



私を案内してくれる美人の先生は、そんな私の姿をほほえましく思っているのだろうか、ニコニコ笑ってそんな私を見ている。



・・・日本人ってなんであんなにニコニコしてるんだろう・・・



姉弟のことを思い出すと、ちょっと不気味なくらいだった。



「じゃあ、一通り見れたのでそろそろ教室に行きましょうか」



「あ、はい!」



先生に連れられて、私は階段を上る。



私が入るクラスは、6組だと言っていた。


周助君は何組なんだろうな・・・聞けばよかったかも。


あのニコニコフェイスを思い出す。


・・・というか、あれ以外の表情を見たくて学校に来たけれど、いつの間にか私は初めて見る日本という国の姿に驚かされて過ぎやしないか?


・・・父さんに日本の話を持ちかえれば、少しは罰を軽くしてくれるかも・・・


とか思いつつ、とにかくこの風景を記憶に刻み付けようと躍起になる。



・・・そうしているうちに、教室に着いたようだった。


先生はその部屋の前で立ち止まる。



「・・・ここですか」


「ええ、そうよ」



一つ一つの教室はそこまで大きくないようだ。


人数を減らしてクラスを多く作る。


それによってクラスのレベルに合った指導ができるということだろうか?



・・・あくまで予想だが。



「じゃあ、私はこれで。中にいる先生が入ってこいと言ったら入りなさい。あなたの席は空いているはずだから」



「有難う御座います」



丁寧な説明がありがたかった。


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