• テキストサイズ

〜浮雲〜《テニスの王子様》

第2章 〜Rute 越前リョーマ〜



それから、バイトが休みの日になると決まってリョーマは私の部屋で夕飯を食べるようになった。

その後彼の苦手な分野の勉強を教えて。

門限が過ぎる前に帰っていく。

そんな生活が約一ヶ月続いて。

もうリョーマに苦手分野は無くなって。

勉強がフランス語の習得に変わった頃。



「はい、これ」


私の寮の部屋で、突きつけるように渡されたのは、ラッピングされた綺麗な箱。


「え?」


「前のお返し」


それがけじめだとでも言いたげに。


「…ありがと。開けて良い?」


「良いよ」


リボンを解いて、箱を開けると、大きな蛍石の凄く綺麗なネックレス。


「わぁ…綺麗っ」


「付ける?」


「うん!」


髪を横に寄せると、リョーマが背後に回って留め具を付けてくれた。

/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp