第2章 〜Rute 越前リョーマ〜
「そういえば、何が好きなの?」
「ん?ご飯の事?」
繁華街を歩きながら、飲食店を探している状況からして当たりを付ける。
この子、良く主語が抜けるから、解り難い。
「そう」
「好き嫌いあまり無いから、何でもいいよ」
「ふぅん、じゃあラーメン。俺食べたいし」
「はいはい」
そんな会話をしつつ、適当なラーメン屋さんに入る。
「あ、リョーマ見て。トマトスープラーメンだって」
「それもうパスタじゃん…」
何処と無くげんなりしているリョーマに笑ってそれを指差す。
「私これにする」
「はいはい。じゃ、おっちゃんトマトスープラーメンと、醤油とんこつ特盛」
「あいよ!」
威勢の良い返事が返ってきて、ラーメンが出来るまで他愛の無い話をする。