第2章 〜Rute 越前リョーマ〜
「じゃなくて!本当に付き合うのか?!あんな生意気な奴と!」
くわっと食って掛かってくる丸井先輩に、首を傾げる。
「うん?リョーマ優しいよ?」
「嘘つけ!」
突っ込む向日先輩。
なんと答えていいのか分からずに、瞬きしていると。
「いや、昨日の越前、人が変わったみたいに紳士的やったしな」
何故か侑士さんがフォローしてくれる。
「確かに、ちゃんの荷物持っとったしなぁ…あれがギャップ萌えか?敵わんわ」
謙也さんががくりと肩を落とす。
告白の仕方はちょっと卑怯だったけど。
それは言わない方がいいんだよね。