第1章 〜人形のような少女〜
「だそうだよ。、誰とやりたい?」
「え…選べって言うんですか」
そんな無茶ぶりやめて欲しい。
名前は知ってても、彼等の実力なんて、唯のラリーでわかるものじゃ無い。
「仕方ないねぇ。じゃあ体格差を考えるとリョーマが一番近いけどねぇ」
「…俺だって三年で身長伸びたっすよ」
「へぇ〜、何センチになったんだい?」
「168っすよ!」
越前君は身長が若干コンプレックスらしい。
かく言う私なんて152なんだけど。
「あーわかった。不二、やってやんな」
「え?僕…?いいの?」
「はい。宜しくお願いします」
ギャンギャン喧嘩?してる越前君と菊丸先輩は話にならないからか、まさかの不二先輩。
「試合形式で良いのかい?」
「はい。ワンゲームマッチで」
何気に持ってきていたラケットを取り出しながら言うと、不二先輩はくすりと笑って頷いた。
「分かった。やろうか」