第2章 ☆彼女との出会い☆
────20分ほど前のことである。
アイツは、いつものようにご飯をもらい、木の茂みの裏で昼寝をしていた。
木の茂みの裏には、誰も来ない。
茂みの中を通ってくる人間なんていないし。
ここまでくるには大回りしないといけない。
かといって、この先にあるのは行き止まり。
ここに用がある人なんていないんだ。
────だが。
小学生くらいの、小さな双子の少女2人が歩いていた。
2人は無邪気に話していて、アイツもいい気持ちになった。
しばらくすると、片方の少女が木の茂みの裏をじっと見るようになった。
それに気づいたもう一方の子も、ずっと見てきた。
アイツは、別に隠れてるわけじゃないから気にすることは無かったが...。
────────気づいた?