第1章 01 プロローグ
「おい、どうした?」
『っ、憲吾・・・私を一人に・・・っしないで?』
ギュッ
「蘭・・・」
蘭が小さく呟いた声が
聞こえなかった、顔を近づけて
聞いてみると泣きながら一人にしないで
と言って抱きついてきた。
「蘭?・・・」
『っ、ん?』
「大丈夫。俺は、お前を一人にしないよ。ずっと側にいるよ。だから、泣くな。」
そう言って蘭が安心するように、
一人じゃないって気づいてもらえるように、
優しくきつく抱きしめた。
『っ、けん・・・ご、けんごーっ!』
「蘭・・・大丈夫、大丈夫だから。」
『うわぁぁぁん!!』
「(蘭・・・何があったんだよ。)」
俺は、泣き続ける蘭を
抱きしめることしかできなかった・・・
蘭のために何をして
あげればいいのか、どうすればいいのか、
この時の俺は、わからなかったんだ・・・
でも、このあと蘭の口から
言われた言葉を聞いて・・・
俺は、こいつを・・・蘭を一人にしない!絶対守ってやる!
と心に決めたんだ。