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理想の息子

第3章 03 第1話 後編


私は、放課後に理事長室に来るように副担任から言われたから、理事長室に来た。



――理事長室――


コンッ コンッ

「入りなさい。」

ガチャッ

『失礼します。』

パタンッ

「如月さん、わざわざ来ていただいてごめんなさいね?」

『いえ。』

「如月さん、榊先生。本題に入りましょう。」

「『はい。』」

「如月さん、榊先生を殴った・・・って本当なのかしら?」

『はい、本当です。』

「そうですか・・・本当なんですね・・・」

「理事長、如月は退学になる覚悟はあるそうです。」

『・・・』

「退学・・・ですか?・・・」

「はい、どんな罰でも受けると。」

「そうなんですか?如月さん。」

『・・・はい』

「フッ、」

「わかりました。では、如月さん?」

『はい。』

「あなたを転入させるという処分にします。」

『転入・・・ですか?』

「えぇ。あなたのお父様が篠原組の組長だと知っていながら、入学させた私の責任でもあります。」

『!!』

「!!篠原組・・・組長?!」


理事長は、蘭の父親が篠原組の組長だと知ってい入学させたのだ。


『理事長・・・なぜ、それを?』

「この辺では、有名な話ですよ?(笑)」

『やっぱり、』

「理事長!なぜ、転入なんですか?!転入ではなく、退学を!!」

「榊先生?彼女は、入学して間もないんですよ?なのに、退学をさせるんですか?それに、彼女のお父様にはお世話になっています。そのようなことをすれば、私たちはこの学校を運営できなくなります。」

「だからと言って、そんな例外認められんですか?!」

「教育委員の方も承知です。」

「そんな・・・」

『話の腰を折ってしまうようで失礼ですが、理事長?』

「はい。なんですか?」

『転入と言ってもどこに転入なんですか?』

「決まっているじゃないですか。」

『え?』

「えっ!まさか、海王工業ですか?!」

『海王工業?!』


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