• テキストサイズ

Various stories

第8章 ❇︎3月 「ごめんね 好きだよ」【スタミュ 鳳】




「勝手なことしたって分かってる、だからこれから君に償うよ」

「一生かけて?」

「君が許してくれないなら」


冗談半分で言った言葉に、彼は私の手の甲に口付けながら答える。
さながらミュージカル俳優のような彼の仕草に、そういえばこの人はミュージカルスターだと再認識して。


「じゃあ一生許せないかな」

「それは困ったね…いや、そんな事はないか。これからは君とずっと一緒だってことだからね」


ここが空港だということも彼にとっては関係ないことのようだ。

視線を集めることが彼にとっては嬉しいことだから、むしろ少し楽しそう。


心なしか、今までの樹より数段楽しそうに見える。

だから私も自然と笑えた。



「これからも、俺はきっと勝手なことをすると思う。その度に君を泣かせるかもしれない。それでも、君に離れてほしくないから…俺はこの言葉で君を縛ろうとするのさ。




ごめんね……好きだよ、」

/ 41ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp