第3章 始まり
凛side
え、えっとー…
この子は見えちゃいけない系なのかな…!?
ゆゆゆゆ幽霊…とか!?
べ、別に怖いとかそんなんじゃないんだからね!!←
………どうしよう、普通に話しかけちゃったよ
そんな私の心情を読み取ったのか、
黒「いえ、僕は影が薄いくて人に気付かれにくいので…少しびっくりしただけです
僕は黒子テツヤといいます。よろしくお願いします」
ぺこりと小さく会釈をしたその子…もとい、黒子君は自己紹介をしてくれた
な、なんだ…
ちゃんとした人間だった…
『えと、…私は白音 凛です。さっきは驚いちゃった…ごめんね。よろしく、黒子君』
黒「白音さんですね、よろしくおねがいします」
………苗字、嫌いなんだよな
『黒子君、苗字呼びじゃなくて名前で呼んでくれないかな?苗字呼び苦手なんだ…』
そう、自分の苗字なんか大ッ嫌いだ
“あいつ”と繋がってるという事実がこんなにも、嫌でたまらない
黒「そう、ですか。では、凛さんと呼びますね。僕のこともテツヤでいいですよ。」
変に気を使わせちゃったみたいだ
でも、初めて出来たな……友達
ふわふわとした初めての感覚に頬が緩むのが分かった