第3章 始まり
凛side
目の前には新しい学校がそびえ立っている
そんな中、溢れる人をかき分けてクラス分けの表がが載っている掲示板へと足を運んだ
えっと、白音…
表の名前を順に追っていくと、案外すぐに見つかった
『1-A…か。どんな人と一緒になるんだろうな。』
…学校というものは嫌いだ
学校は、人の汚いところまで見えてしまうから
でも、新しい出会いがあるんじゃないかと、少し…ほんの少しだけ、胸が高鳴っている
ここ、だな
1-Aのプレートが掲げられた教室へ入っていく
私の白い髪は目立つかな…と思ったけどなんか赤い髪の子と水色の子がいたので、安心した
…………………いやいやいやいやいやいや!!
え、なんで髪色が普通じゃない奴と普通の奴と2種類いるの!?
…ま、まぁ…気にしたら、負けだよな
黒板に貼ってあった席順を見てみると、偶然その水色の子の隣になった
とりあえず、話しかけた方がいいよね…?
本を読んでたから、少し迷ったけど…
『あの、よろしくおねがいします…』
小さく話しかけた
でも、その子はおかしなことを驚いたように言う
黒「僕が、見えるんですか…?」
………はい?