第8章 傷
テツヤと自主錬をするようになって3週間たった
部活にも慣れてきて、大分技術も上がってきた
皆は体力に自信が無いみたいで、心配だったけど………男の子って凄いな
もう、慣れてる
でも、1人だけ…祥悟が、ね
問題を度々起こしてる
…まぁ、修兄がボコボコにしてるけど…毎回
~~~♪
っ?
あ、メールか…んー誰からだろ…折角休みなのにー!
まぁ、休みっつても家でゴロゴロしてただけだし^^;
【From:××
to:凛】
…………………嘘、でしょ?
なんでっ!………まさか
【凛、明日は戻って来なさい】
短い文章。
たったそれだけなのに…私に恐怖を植え付けた
明日、か。
部活…休まなきゃな
電話…
震える手で携帯をとった
prrrr…
「おぅ、珍しいな。どうした?」
『…修兄…あのね、明日部活休むんだ』
虹「…凛、まさか、お前…!今、どこにいる!?」
『え?…えっと家だけど』
虹「待ってろ」
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ピンポーン
『あっきた』
ガチャ
『…修兄、』
ギュッ
『えっ、ちょ』
虹「凛、まだ続いてるのか!?」
修兄に抱きしめられて、聞かれた
なんで修兄分かっちゃうんだろ…
『……うん。でも、大丈夫』
虹「大丈夫、なわけねーだろ!辛い時は辛いって言えよ!…明日、行くなよ」
っ、
私だって…行きたく、ないよ
『ダメだよ、修兄。これだけは…私は皆が傷つくのが一番辛い。ねえ、お願い………』
虹「んなこと言っても!…俺が行かせねぇ」
修兄…私はその言葉だけでも救われるのに
…ごめんなさい
あの時助けようとしてくれたのも修兄だけだった
修兄は私のヒーローなんだよ
だから…犠牲にしたくない
身勝手な私の足掻きで、傷ついて欲しくない…