第2章 これが私の学園生活です!
「ベール?」
セレナは、ひょこりと部屋を覗く
「ん?どした?」
そこには、ベール――ベールヴァルドが居た
セレナとベールヴァルドは、幼馴染みで家もお隣同士
その為、2人は仲良しなのである
「おお、久し振りだなぁ!」
「あんこ、ウザい」
「それに、久し振りって、ダン。今日も廊下で会ったでしょう」
「まあまあ、良いじゃないですか」
彼らもまた、セレナのご近所さんである
最初に声をかけたのは、ダンまたはデンと呼ばれている
ダンは、セレナやベール、他の人達に比べて、一番元気である
そんな彼を罵るのは、ノルまたはノーレ
元気なダンに対して、クール……と言うか、不思議系で、よくダンをいじっている
ベールヴァルド、ダン、ノーレは、セレナの1学年上なのだが、
ダンを他学年に紛れ込ませても、ある意味見つからないのでは、と思うセレナ
また、廊下で会ったと言ったのは、この中で最年少のアイス
彼は、ノルの実の弟で、思春期らしく、大人扱いをして欲しいらしい
しかし、周り(特にノーレ)がまだ子供と言い、甘やかしている
(ノーレの場合は、甘やかす+イジリでは?)
最後に言葉を発していたのは、ティノ
優しくて、可愛らしい見た目の青年である
クラスは違うが、セレナと同じ、2年生だ
そんな彼だが、名前の付け方が、尋常じゃない
ティノが飼っているペット『花たまご』
犬なのだが、この名前も変わっている
しかし、この話には続きがあり、ティノは花たまごの苗字に、
血まみれ←
をつけたのだ
それを、ベールが必死で止め、
結果、血まみれ"無し"の『花たまご』と名前が決定した