第4章 合同体育と可愛い後輩
「アルめ。あとで覚えとけよ」
ブツブツとアルフレッドに対する文句をぶつけるセレナ
「……よ!」
「?」
何処からか、声が聞こえる
「早くしろよ。次の授業に遅れるだろう!」
「は、はい!」
話の内容からして、パシりだろう
そんな事を考えていると、ドサッと何かが落ちる音と、キャッ!と言う小さな悲鳴が聞こえた
セレナは声のする方の様子を見てみる
すると、何人かの男女が1人の女の子の周りを取り囲んでいた
「ああもう!この役立たず!」
その中の中心人物が痺れを切らし、女の子を叩こうとしている
ドンッ―――……
「「「「!!?」」」」
「?」
「……何してるのかな?1年」
セレナは、足を壁にドンと蹴る
「な、何だよ!」
「お前には、関係ないだろ!」
「ふ~ん、じゃあ」
セレナは、倒れている女の子の腕をクイッと掴む