第14章 赤葦とバレンタイン【裏】

下から持ち上げるように 京くんのゴツゴツした手がわたしの膨らみに触れる。
人差し指は 器用に 敏感なところを狙ってくる。くりくりと捏ねくり回したり、つんつんと 弾いたり。

そのたびに 恥ずかしい声が出ちゃう、
奥が、ジュンと、潤ってくるのがわかる。

京くんの手もとを見てられなくて顔をあげると、京くんの目と会った。

京くんの色っぽい瞳が揺れて、わたしの視界から消えた。

『え、ああぁっ。ぁ……はぁっ …んっ』

固くなった 敏感なトコロは、京くんに食べられた。

クチュ…チュッ…チュチュ…

『あっ…もう… けい、く』
「ん、なーに？」

何事もないように返事をしてくれたけど、両胸は、手と唇で責められてる。空いた手は、わたしのくびれをなぞっているから、ゾクゾクする。

「ん、わかった」

なにがわかったのかな、京くん…

京くんは、チュッチュッと、身体中にキスを落としていく。下半身に向かって。

「触ってほしかったんだね、ここ」
『あん、……ひゃっ、あっ、ふ…』
「もっと感じてよ、 すいれんちゃん？」

ここで ちゃん付けの甘さ全開はズルい。
京くんの指は、濡れた下着のうえからでもわかる蕾をゆっくりなぞった。

『あああぁっ』
「いいこ」
『またっ…あぁんっ』

指が蕾の先端から付け根へと、行ったり来たりする。そのたびにジワッとクるのがわかる。行ったり来たりしてるあいだに、手が滑ったと言わんばかりに、下着のなかに入ってきた。

ヌチャヌチャ…ピチャ

「 すいれん、とろとろになってる』
『んっ、んっ、あっ、そこ…っ』
「ここ？」
「ひゃあぁああ、はっ、だめぇ…っ』

蕾の核を指の腹でころころと転がす。ああ、きもちい。じわじわととろけていく。

「 すいれんちゃんはここがイイんだよね」

京くんは突起をはくりと口に含み、弄ぶ。わざと チロチロと舌を出して軽く吸ったりしてくる。

『あんっ！あっ！やぁっ！』

「クリだけだよ、 すいれん？」

さっきまでの優しい口調はどこにいったの、京くん…。