第2章 土方歳三の場合
二日目こそは何としても口を割らせようと、言葉で脅し付けながら女を貫いた。
しかしやはり女は多少呼吸を荒げはするものの何も語らない。
不思議なのは俺自身を飲み込んだ時にまた出血した事だ。
昨晩散々俺が穿った筈なのに…と思ったが、正直女の身体にそんなに詳しい訳でも無いからこんなものかと深く考えなかった。
一日目よりは乱暴に、言葉でも追い詰めながら俺は女を責めた。
こいつの口から全てを聞き出すまでは自分が果てる訳にはいかねえ…と耐えに耐え抜いたが、やはり女の締め付けと具合の良さに負けてしまった。
そして今夜……三日目だ。
「………っ………ふっ……」
女はやはり何も語らない。
悦がる訳でも無ければ、止めてくれと抵抗もしない。
只、若干眉をひそめて呼吸を荒げ、ひたすらに俺を受け入れ続ける。
そしてまた今夜も女は出血した。
「本当に……お前は何者なんだ?」
腰を激しく打ち込みながらそう問う俺の顔を、女は潤んだ目で見つめた。
「なあ、このまま俺の玩具になる気じゃねえだろう?
俺達が聞きたい事を話しさえすれば
逃がしてやる事だって出来るんだ。
だから………」
『頼むから喋ってくれ。もう俺を解放してくれ。』
そう言いたかったが流石にその言葉はぐっと飲み込んだ。
俺の方がこいつに翻弄されている……そんな事は認める訳にはいかねえ。
それでも、女の中はひくひくと蠢き俺自身を容赦無く締め付ける。
これまで何人もの女を抱いたが、その中でもこいつの具合の良さは飛び切りだった。
無数の襞が牡茎に絡み付き否応無しに男を絶頂へ誘う。
実際に何度も襲い来る吐精感を俺は必死に誤魔化し続けていた。