第2章 土方歳三の場合
「彼奴らが……企んでいるのは何だ…っ?
お前は彼奴らとはどんな関係なんだ?」
自分の気を散らす為に、俺は矢継ぎ早に問い掛ける。
その間にも女を突き上げる行為は続いていた。
「……くっ……お前は………
俺達の事を……っ…知っているのか……?」
今直ぐにでも果ててしまいそうな悦楽を耐え続けながら、尋問する俺の声が上擦る。
そんな俺の顔を女は表情一つ変えず、ずっと見つめ続けていた。
………何なんだ……これは。
俺の方が拷問されているみてえだ。
「俺は……まだお前の声すら聞いて…ねえ……。
頼む……一言だけでも………」
まるで女を口説いているような言葉を吐き出してから俺は酷く後悔した。
これじゃ俺の方が先に音を上げたと言っているようなもんじゃねえか。
だが『こいつの声を聞きたい』というのは紛れもない本音だ。
「………頼む。」
自分の意思とは裏腹に、また懇願してしまった瞬間……
「…………っと…」
涼やかで透き通るような声が俺の耳元で響いた。
「………何だ?」
「もっと……私を求めて………」
「……………っっ!」
その言葉に俺の鼓動と牡茎がどくりと脈打つ。
女はうっすらと微笑み、あからさまに狼狽える俺を慈しむように見ていた。
「…………くそっ…」
俺は片腕で宙吊りになっている女を抱き寄せて噛みつくように口付け、無遠慮に舌を差し込んだ。
その舌すらも女はあっさりと受け入れ、そして激しく応えて来る。
くちゅくちゅと舌を絡ませながら、牡茎は絶えず女を穿つ。
………もう良い。
もう、俺の負けで構わねえ。
「今夜で最後だ……っ……出すぞ。」
一昨晩と昨晩は最後の理性を持ってして、女の中には出さなかった。
だがもう今夜はどうにも我慢出来ねえ。
女に口付けたまま腰を引き寄せ、俺は一度身を震わせると欲望の全てをどくどくと女の中に吐き出した。