第8章 藤堂平助の渾沌
俺はみっともない程に慌てた動作で牡茎を取り出すと、女はそれを握って緩々と扱き始めた。
既に湿っている牡茎はにちゃにちゃと音を発て、潤滑油のように女の手の動きを助長させては俺を追い込んで行く。
柔らかい掌が絶妙な力加減で茎を擦り上げ、細い指先が鈴口をこりこりと擽る。
「ああ…あ……凄え………」
無意識に呟いた俺の言葉に、総司が敏感に反応する。
「何が凄いの……平助?」
もう俺は恥を感じる余裕なんか無かった。
「凄え気持ち良い……」
俺の感嘆を聞いて殊更満足気に笑った総司は、誉めてやるように女の頭を何度も撫でていた。
一人の女を三人の男が寄って集って責め立てている……
端から見ればそれは酷い凌辱行為に見えるだろう。
だけど実際は、俺達三人がこの女一人に翻弄されているんだ。
秘部に一君を埋め込んで、口淫で総司を悦ばせ、手淫で俺を追い込む………
この女は一体何者なんだろう。
そんな事を考えながらも、女の手指がどんどん俺を絶頂に向かわせていった。