第4章 沖田総司の嚆矢
僕を全部飲み込んだ彼女の身体がびくびくと波打ち、快楽を耐えるように眉を寄せている。
「これでもまだ声を出さないんだね。
ちょっと悔しいなあ。
ねえ……声を聞かせてよ……っ。」
既に最奥に達している牡茎を更に捩じ込むべく、彼女の肩を押さえて思い切り腰を打ち込んだ。
「君の中……凄く狭くて……ざらざらしてて……
………はっ……あ…
これじゃあ、土方さんが音を上げるのも無理無いかも……」
緩々と膣壁を擦り上げる牡茎にじんわりとした生暖かい刺激を感じ、ふと繋がっている部分に目をやるとお互いの秘部が真っ赤に染まっている。
「……………え?」
僕が慌てて牡茎を抜き出すと、そこからとろとろと粘り気のある血液が零れて来た。
「ちょっと待って……。
これ……どういう事?」
一君はともかく土方さんに何もされていない筈が無い。
だから当然既に破瓜されているものだと思ったのに……。
「……お馬じゃないよね?」
だって僕が貫く前に彼女にはそんな形跡は全く無かった。
僕の問いに彼女はこくりと頷く。
「ごめんね。
何も考えずに挿れちゃったけど……痛かった?」
今度は小さく首を横に振った。
「そう。それなら良いんだけど。
じゃあ……続けても大丈夫かな?」
「………はい。」
初めて聞いた彼女の声に、僕の牡茎がまた一段と膨張する。
「可愛い声だね。
もっと聞きたいよ。
だから僕が啼かせてあげる。」
再び牡茎を彼女の中に差し込んでゆっくりと腰を使った。
「ああ……やっぱり君の中って最高。
凄く気持ち良いよ。」
自分の袴が血に濡れるのも構わず、僕の下半身は快楽を引寄せようと勝手に動きを速めてしまう。
「君は……?
気持ち良い?」
「………ん。もっと………」
「もっと……何?」
「もっと愛して。」
彼女のその言葉に僕の身体が敏感に反応し、もう引き返せなくなった。